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Posted by おてもやん at

2011年09月14日

作物の生育に最適な土壌PH表

野菜や植物などを育てる時にお役立てください。エヘッ



土壌酸度計が、無い方は薬局で売っているリトマス試験紙

などで、おおよその目安にされるといいと思います。
  


Posted by DUKE at 10:00Comments(0)PH栽培方法

2011年09月22日

果菜でのPHの考え方 其の壱

秋野菜を手始めにpH(ピーエイチ)に、こだわって作って見たいと思います。
 
なぜpHにこだわるかと言うと、pHの状態によって作物の良・不良や収穫量が左右されたり、
 
病気にかかりやすくなったりするからです。どうせ、作るならより美味しい物を沢山収穫したい
 
じゃないですか?その為に、肥料と共にpHにもこだわりたいと思いました。

 
何処のホームページを検索しても酸性土壌をアルカリに傾ける事ばかりを取り上げているもの
 
が目立ちます。土壌を作る過程で培養土の場合は、培養土に消石灰や苦土石灰、有機石灰
 
を事前に混ぜて置く事の薦めが多いのです。何故かと言うと、雨が降ると土壌は酸性化が進
 
みます。酸性になると、根が傷んだり、リン酸がうまく吸収出来なくなる事から言われますが、
 
極端にpHが下がった時に起こる事態であり、pHが5.5以上であれば、そういう現象は起こり
 
難いのです。pH5.0以下になると石灰欠乏などの障害を来たしますが、その逆でpHが中性
 
以上になると微量要素が効かなくなり、酵素が作用しなくなり、その為に植物代謝が行われ
 
なくなるからです。pHが7.0以上になると病気になりやすくなったり、葉が縮んだり、根は褐変
 
して重要な毛根が見当たらなかったり、場所によっては根こぶも発生する事もあります。
 
その為、ある程度認識を変え土壌のpHを弱酸性にする必要があると思うのです。
 
各果菜で、pHは違います。例えば、トマトは6.0~7.0、いちごは5.5~6.8と言うように。
 
しかし、なぜかあまり気にされている方はあまり多くないと思います。
 
出来た作物を見て良かったとか悪かったと思うだけではないでしょうか?
 
私もそうでしたが、多分、改善の方法が解らないからじゃないでしょうか?
 
育てている時の潅水の水はどうでしょう、水道水も地域などで違いがあり一概に水道水のpH
 
が幾つと言えないのですが、参考になされる方は日本各地の水道局の水質検査発表データ
 
ご覧下さい。そこで、もしpH7.2以上の水を与えていたとしたらどうでしょう、当然土壌のpHも
 
変化してゆきます。いくら土壌改善にピートモスを混ぜても限界があります。その為に日々潅水
 
する水のpHを調整する必要があると感じました。
 
因みに、此方のpH試験紙(pH1~pH11)で計測した、自宅の水道水の水です。
 

 
曖昧ですが、pH6.0~pH7.0の間のようです。正確に測るにはpHメーターの方がいいです。
 
此方のph試験紙は、今回降った雨の酸度を測ったものです。
 

 
此方のほうが水道水よりも色が明るく、phが低いのが分かります。
 
「pH」の読み方は、ペーハーはドイツ語読みで、ピ-エイチは英語読み。化学に限らず
 
学問の中心はアメリカなので、現在は英語読みで読むのが普通になっているそうです。
 
  


Posted by DUKE at 12:00Comments(0)PH栽培方法

2011年09月26日

果菜でのPHの考え方 其の弐

前回、其の一で申し上げた潅水の水でpHを下げるなんて事を想像する方はほとんど居ないの
 
ではないでしょうか?私もpHの事で、いろいろと探しましたがいくら探しても見つかりませんで
 
した。しかし、何で検索したかは覚えていませんが、あるHPに辿りついたのです。そこで、数十
 
ページのHPを拝見してゆくうちにpHの値の違った土壌での生育状態の例の写真などを見て驚
 
きました。あるいちごの栽培農家でpH6.2で栽培している所とpH7.2前後で栽培している農家
 
では、病気の発生率や出来具合(奇形)等、作物に対して神経の使い方の違いが明らかだと 。
 
pHの事ばかり言っているようで、他にも必要な窒素(N)・リン(P)・加里(K)・石灰(Ca)・苦土
 
(Mg)等を軽視している訳ではないのですが、全て書き出したらきりがないので、関連性の事だ
 
けさわっておくと、pHの値によって栄養素を吸収し易かったり、吸収し難かったりします。それ
 
は、pHが6.0以下になるとN・P・K・S・Ca・Mg・Moが溶解し難くなり、反対に7.0を超えると微量
 
要素(Fe・Al・B)が不溶となってし
 
まうのです。そこで、最適なpH値
 
が重要だという事が解ってきたの
 
です。以上の事から、軽視できな
 
いのが土壌のpH値という事にな
 
ります。
 
※右の表を参照下さい →
 
pH6.0~pH6.5が栽培範囲

 
潅水の水のpHを下げるには有機酸を使う方がいるかもしれませんが良いとは言えません。
 
有機酸は植物が好んで良く吸収します。有機酸は植物自身が一生懸命に光合成をして、自
 
ら作って体内に蓄えている物質なのです。なので吸収し終わったあと結果的に土に残るのは
 
元のpHになってしまいます。そして、肥料成分はやはり元のpHの影響を受けてしまいます。
 
灌水のpHを下げる場合には、必ず硝酸・硫酸・リン酸などのH(+)、また上げる場合は苛性ソ
 
ーダ・苛性加里などのOH(-)のイオンで調整しなければなりません。ここで注意しなくてはい
 
けないのは、イオンでの下げ方を間違って下げ過ぎ、強い酸性側になった場合には害(特に
 
Ca欠乏)が発生します。
 
pHを下げる際、硝酸か硫酸を使います。塩酸もありますが、塩素は成分としてあまり必要では
 
ないことから使いません。リン酸塩のものも、最近は市販されているようですが、高価なことや、
 
様々な分析で全リン酸の量は過剰ですので、このような時には、リン酸塩は絶対に使いません。
 
濃硫酸は誤った取り扱いをすると発熱します。(濃硫酸に少量の水を加えると簡単に突沸し、熱
 
い硫酸水溶液が回りに飛び散ります。)この事から、硫酸は避けたほうが無難と言えるでしょう。
  


Posted by DUKE at 13:30Comments(0)PH栽培方法

2011年10月30日

果菜でのPHの考え方 其の参

   PH DOWN濃縮液の作り方 << pH7.0の水からpH6.0に下げる。 >>
 
作業前の準備:厚手のゴム手袋・防護めがね・pHメーター・薬品及び工業用ポリ容器
 
          バケツに水(衣服などに付着したとき、直ぐに洗い流す為)

 
1000㍑の水がpH7.0の時には20mlを加えればpHは約1.0下がります。
 
次の工程で希釈してゆきます。1回目/pH7.0の水20㍑に硝酸(63%)を5ccを加え、
 
2回目/硝酸(63%)を5cc加えます、3回目/硝酸(63%)を5cc加えます、4回目/硝酸
 
(63%)を3cc加えます。ここでpHが6.0になっていなかったら2cc加えて計測しpHが
 
6.0になっていればOKです。(pHが5.5まではOK)  
 
次回からはこの量を一度に加えると作業が簡単に済みます。
 
注:原水のpHが変わる度に、この作業は必ず励行する事です
 
以下の濃度を作る為には、この約倍の要領で作れば、以下のPH DOWN濃縮液になります。
 
100倍で使用の場合はpH7.0の水を20㍑/硝酸(63%)40ccで2000㍑が出来る
200倍で使用の場合はpH7.0の水を20㍑/硝酸(63%)80ccで4000㍑が出来る

 
  注)調製した後、PH6.0付近で調合されているかどうか、必ず確認をする事。
 
しかし、残念な事に濃硝酸(63%)は化学工業薬品の「毒物及び劇物取締法」において「医薬
 
用外劇物」に指定されていますので、早々簡単には手に入りません。その代わりに此方で代用
 
します。微量要素を加えれば最適のpHバランスの取れた、液肥になります。
 
原液20リットル、濃縮液にして100リットルとなります。
 
A液【硝酸カリウム(81g)・硫酸マグネシウム(50g)・リン酸二水素アンモニウム(15.5g)】
      KNO3         MGSO4・7H2O       NH4(H2PO4)  
B液【硝酸カルシウム(95g)】
    Ca(NO3)2・4H2O

 
A液とB液を合わせた物でPHは約1下がりますが、調製したらPH値の確認を必ずして下さい。
 
個々計量した薬品は、それを一度に混ぜて溶かないで下さい。薬品どうしが反応して固化
 
し沈殿してしまいます。熱湯を用意して、必ずそれに1薬品を入れ、良くかくはんして溶けた
 
のを確認した上で次の薬品に進んでください。

 
クリップ出来た濃縮液は、薬品用(工業用)ポリ容器に入れ室内で保存して下さい。!
 
水耕栽培と違い、土耕栽培では緩やかに下降します。堆肥などの有機物(N・P・K)を多く投入
 
すると硝酸態窒素(マイナス電子)が多くなり土壌は弱酸性となり安定します。
 
此方も手に入りずらいですが濃硝酸程ではないので手に入ると思います。
 

     KNO3       NH4(H2PO4)    MGSO4・7H2O  Ca(NO3)2・4H2O
 
※ 参考までに売られているところです。注:購入には条件有(要誓約書など)
 
圓商産業株式会社:硝酸カルシウム・和光純薬工業(株):りん酸二水素アンモニウム
株式会社内藤商店:硝酸カリウム・クシロ薬局:硫酸マグネシウム
  


Posted by DUKE at 10:00Comments(0)PH栽培方法