2011年09月26日

果菜でのPHの考え方 其の弐

前回、其の一で申し上げた潅水の水でpHを下げるなんて事を想像する方はほとんど居ないの
 
ではないでしょうか?私もpHの事で、いろいろと探しましたがいくら探しても見つかりませんで
 
した。しかし、何で検索したかは覚えていませんが、あるHPに辿りついたのです。そこで、数十
 
ページのHPを拝見してゆくうちにpHの値の違った土壌での生育状態の例の写真などを見て驚
 
きました。あるいちごの栽培農家でpH6.2で栽培している所とpH7.2前後で栽培している農家
 
では、病気の発生率や出来具合(奇形)等、作物に対して神経の使い方の違いが明らかだと 。
 
pHの事ばかり言っているようで、他にも必要な窒素(N)・リン(P)・加里(K)・石灰(Ca)・苦土
 
(Mg)等を軽視している訳ではないのですが、全て書き出したらきりがないので、関連性の事だ
 
けさわっておくと、pHの値によって栄養素を吸収し易かったり、吸収し難かったりします。それ
 
は、pHが6.0以下になるとN・P・K・S・Ca・Mg・Moが溶解し難くなり、反対に7.0を超えると微量果菜でのPHの考え方 其の弐
 
要素(Fe・Al・B)が不溶となってし
 
まうのです。そこで、最適なpH値
 
が重要だという事が解ってきたの
 
です。以上の事から、軽視できな
 
いのが土壌のpH値という事にな
 
ります。
 
※右の表を参照下さい →
 
pH6.0~pH6.5が栽培範囲

 
潅水の水のpHを下げるには有機酸を使う方がいるかもしれませんが良いとは言えません。
 
有機酸は植物が好んで良く吸収します。有機酸は植物自身が一生懸命に光合成をして、自
 
ら作って体内に蓄えている物質なのです。なので吸収し終わったあと結果的に土に残るのは
 
元のpHになってしまいます。そして、肥料成分はやはり元のpHの影響を受けてしまいます。
 
灌水のpHを下げる場合には、必ず硝酸・硫酸・リン酸などのH(+)、また上げる場合は苛性ソ
 
ーダ・苛性加里などのOH(-)のイオンで調整しなければなりません。ここで注意しなくてはい
 
けないのは、イオンでの下げ方を間違って下げ過ぎ、強い酸性側になった場合には害(特に
 
Ca欠乏)が発生します。
 
pHを下げる際、硝酸か硫酸を使います。塩酸もありますが、塩素は成分としてあまり必要では
 
ないことから使いません。リン酸塩のものも、最近は市販されているようですが、高価なことや、
 
様々な分析で全リン酸の量は過剰ですので、このような時には、リン酸塩は絶対に使いません。
 
濃硫酸は誤った取り扱いをすると発熱します。(濃硫酸に少量の水を加えると簡単に突沸し、熱
 
い硫酸水溶液が回りに飛び散ります。)この事から、硫酸は避けたほうが無難と言えるでしょう。



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